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お困りごとQ&A

仏教についての質問集です。

あくまでも妙輪寺住職の見解であって他の寺・仏教宗派と答えが異なる場合もあります。

日蓮宗に関連する
質問集

Q 日蓮宗と他の宗派の違いは?

日蓮宗は鎌倉時代中期に生まれた伝統仏教の中でも比較的新しい仏教です。

 

当時の日本は飢餓や震災で生きていくのが大変な時代でした。

そのため、せめて死んだ後に幸せになりたいと思う人が多く、そのような仏教宗派の教えが爆発的に流行しました。

しかし日蓮聖人は“今”が幸せでなければいけないと訴え真っ向から対立しました。

日蓮宗は死後だけではなく“今”もとても大切にする宗派です。

Q 日蓮宗寺院の特徴は?

多くの日蓮宗寺院では、ご先祖さまなど亡くなった方のご供養だけではなく、今生きている人たちのために様々な行事をすることが多い宗派です。

今ではお寺の本堂でヨガをすることは一般的になりましたが、もともと日蓮宗のお寺が率先してお寺のヨガを取り入れたと言われています。

妙輪寺もご先祖さまのご供養をしっかりしながら、今生きている人たちのために本堂で健康のための各種運動を行なったり境内の医療施設で医療を提供しています。

「健康で長生きこそが一番の先祖供養」、これが多くの日蓮宗寺院の想いです。

Q ○○教会や○○結社という日蓮宗の施設は何ですか?

その宗教施設の「規模」や「宗教法人格」があるか無いかに応じて、日蓮宗では「○○寺」「○○教会」「○○結社」という名称を使い分けています。

Q 日蓮宗寺院の檀家・信者になりたいのですが?

こちらから日蓮宗寺院を検索することができます。

同じ日蓮宗寺院でも、その住職によってお寺の運営方法・布教方法は様々です。

まずは近くの日蓮宗寺院をいくつか参拝して住職とお話ししてみてください。

Q 日蓮宗寺院のご祈祷と受けたいのですが?

日蓮宗の祈祷は「荒行」と呼ばれる修行を行なった僧侶のみ行える仏事です。

そのため、全ての日蓮宗寺院で祈祷はしていません。

まずはこちらから近隣の日蓮宗寺院を探して、祈祷が可能か問い合わせてみてください。

日蓮宗

檀家に関連する
質問集

Q そもそも檀家とな何ですか?

一般的にはお寺の境内にお墓を持つ家がそのお寺の「檀家」となります。

お墓があるお寺はその家の「菩提寺(ぼだいじ)」となります。

通常「檀家」はお寺の運営維持のために各種お布施を納めます。

例えば習い事やスポーツジムの「月会費」や「年会費」のようにお寺にもお寺の会費「護持会費」があります(呼び方はお寺それぞれです)。

お寺は「宗教法人」という法人である以上、組織を維持するために資金は必ず必要となります。

護持会費はお寺を維持するための運営基金となります。

Q 護持会費の相場は?

お寺によっては、この護持会費の費用は様々です。

護持会費が年間数万円のお寺もあれば、護持会費が0円のお寺もあります。

護持会費が低くても、各種寄付金が高額な場合もあります。

護持会費が高くても、寄付金を募らず護持会費だけで運営している場合もあります。

そのため護持会費だけでお寺の良し悪しは決められません。

お寺の檀家になる場合は、年間どれほど護持会費・お布施・寄付が必要か目安を住職にお尋ねされるといいでしょう。

Q 霊園にお墓がある場合は?

お寺の墓地ではなく、自宅の敷地内、または霊園等にお墓を持っていて仏事の全てを特定のお寺に任せている家もあります。

このような場合も、そのお寺の檀家となる場合があります。

お寺によっては檀家ではなく「信者」と呼ばれる場合もあります。

Q 檀家と信者の違いは?

一般的にはお寺にお墓を持っているのが「檀家」、お墓はもっていないけど信仰のためお寺に通う方々を「信者」と呼びます。

会員として登録し会費を納めることにより「信者」になることが許されるお寺もあれば、自由に信者になれるお寺もあります。

Q 檀家になりたいけど、どんなお寺がいいですか?

まずは、そのお寺がしっかりと仏事を行なっているかを調べましょう。

「〇〇回忌」の法事だけではなく、仏教の三大行事「春季彼岸」「お盆」「秋季彼岸」の行事を檀家のために行なっているお寺を選ばれるといいです。

さらには、先祖供養だけではなく、檀家のために様々な取り組み(檀家サービス)をしているお寺は安心できます。

団参(檀家同士の旅行)や、檀家のためにお寺を開放して様々なイベントを行なっているお寺は檀家思いのお寺です。

Q 菩提寺を決める際の注意点は?

お寺は宗教法人という「法人」のため、様々な理由で維持・運営できなくなる場合もあります。

運営するための資金がない、またはお寺の跡継ぎがいない等、お寺が維持・運営できなくなる理由は様々です。

どんなに立派なお寺でも、跡継ぎがいなければお寺を維持することはできません。

実際に年々お寺は減少しているのが実情です。

そのため、まずは「今後100年は維持・運営に問題はないか」という目線で菩提寺を探されるといいでしょう。

さらには現住職の運営方針もとても重要になります。

檀家をやめる「離檀」の理由の多くは「住職の運営方法に不満がある」という理由です。

そのため、現住職としっかりと話し合い、お寺の運営方針に納得できる菩提寺を探されるといいでしょう。

Q 檀家をやめる(離檀)方法は?

お寺の檀家をやめることを「離檀」といいます。

離檀をするということはお寺のお墓を撤去することとなります。

お寺によって離檀の流れは様々なのですが、一般的な流れとしては

 

①住職に離檀の意向を伝える

②お墓に入っている遺骨の引越し先を見つける

③役所等で手続きをする

④石材店に依頼して墓石を撤去する

となります。

お寺によっては高額な離檀料を請求する場合もあり、度々問題になることがあります。

問題になりましたら法律家を頼るといいでしょう。

檀家

お墓に関連する
質問集

Q お墓は必要ですか?

現在、お墓だけではなく納骨堂、手元供養、散骨・樹木葬などの自然葬があり、ご遺骨のご供養の方法も多種多様になりました。

故人の成仏・冥福のために必要なのはお墓ではなく「供養する気持ち」です。

そのため必ずしもお墓が必要ではありません。

さらにはお墓を持つには購入費、維持費がかかるため余裕がない方にはお勧めはできません。

しかしお墓は自分、親、子供の存在を未来へ残せる数少ない「生きた証」となります。

お墓は自分のためではなく未来の子孫のためにあります。

そのため子孫に自分、親、子供の存在を伝える必要がないとお考えの方はお墓は不要となります。

 

そのような方はご遺骨が手元に残らない海洋散骨などが適しているかもしれません。

Q お墓を持つ方法は?

お墓は一般的には「お寺」「公営霊園」「民営霊園」でもつことができます。

いずれも、墓石を購入するだけではなく、お墓の維持費が必ず必要となります。

維持費は様々ですが、維持費が安いからいい、高いから悪いとは一概には言えません。

維持費が安いけど寄付が多い、維持費が高いけど寄付はない、など様々です。

さらには自分が気に入ったところでお墓を建てたとしても、お参りに来るのは残された家族です。

そのため残される家族の意見が最優先となります。

Q 墓地を探すときの注意点は?

高齢者でもお参りしやすい墓苑がいいと思います。

今は若くても、誰しもが歳をとります。

その際に容易にお墓参りができなければお参りにすらいけません。

・車でのアクセスがいいか

・駐車場が完備されているか

・足腰が悪くてもお墓参りができるか

ここらへんをポイントに探してみてはいかがでしょうか。

Q 子供に負担をかけたくないから墓じまいをしたいのですが?

近年、このようなご相談を多々頂きます。

まずは自分だけで考えず、お子様とご相談下さい。

墓じまいをして本人が亡くなった後、墓じまいのことを初めて知って途方に暮れたお子様のご相談を受けることがあります。

お墓を残すことが本当に自分の子供に負担になるか、しっかりと話し合ってから決断されることをお勧めします。

Q 墓じまいの費用は?

墓石の撤去は石材店に依頼します。

ほとんどの場合、その墓地管理者と提携している石材店への依頼となります。

費用は墓石の規模や石の種類によって様々ですが、一般的には20〜50万円ほどとなります。

この撤去費用にはお墓の閉眼法要(魂抜き)などのお布施は含まれていないことが多いです。

インターネット上には格安で墓石の撤去をしている石材店もありますが、墓石の不当投棄等のでしばしば問題になりますので、信頼できる石材店への依頼が大前提となります。

このような理由から、お寺等は信頼できる石材店と提携しています。

Q 墓じまいをしたら、ご先祖さまは消滅してしまうのですか?

位牌やお墓には故人の魂が込められているとよく言われますが、位牌やお墓はあくまでも「あちらの世界」と「こちらの世界」を繋げる「扉」のようなものです。

菩提寺住職が位牌やお墓を開眼することによって、その位牌やお墓の扉を開かれるとご理解ください。

法事などで、まずはその位牌やお墓に各霊位をお招き(勧請)します。

そのため、位牌やお墓が亡くなったとしても、扉が無くなっただけでご先祖さまが消滅するわけではありません。

Q 離檀したあと、今ある墓石を別の霊園に移動できますか?

移転先によってはできる場合とできない場合があります。

民営霊園の多くは石材店がその運営に関わっているため、新しい墓石を購入してもらうことが霊園運営の一つの目的としています。

古い墓石の持ち込みが可能だとしても、別途費用が発生する場合もあります。

よく調べてから霊園を決められるといいでしょう。

Q 同じ遺骨を分骨してそれぞれ違うお墓に納めることはできますか?

可能ですが火葬場で必ず「分骨証明書」を発行してもらいましょう。

遺骨をお墓へ納める際に必ずその証明書が必要となります。

菩提寺のお墓と、別のお寺のお墓へそれぞれ分骨し埋葬する場合は、別のお寺へのお布施等の費用が必要になる場合もあります。

Q 遺骨を自宅で保管してもいいのですか?

墓地埋葬法の第4条には「埋葬又は焼骨の収蔵は、墓地以外の区域にこれを行なってはならない」と言う条文があります。

そのため、許可なく自宅に「埋葬(埋める)」することはできませんが、埋葬以外の方法で保管することは法律上問題はありません。

ご遺骨にカビが生えることが多いため、自宅での保管には衛生面で注意が必要となります。

Q 跡継ぎはいないけどお墓が欲しい場合はどうすればいいですか?

一般的には跡継ぎがいない場合は、死後お墓の維持ができないため、お墓ではなく永代供養墓を勧められると思います。

それでもお墓が欲しい場合は、お寺に期間を定めた「永代供養」を依頼されるといいでしょう。

例えばお寺に◯◯回忌までの墓地使用料等の永代供養料を生前納めれば、お寺が責任を持って期間内は墓地の維持管理をしてくれます。

お墓

永代供養に関連する
質問集

Q 永代供養とは?

本来ならば、ご先祖さまのご供養はその一族が代々受け継いで行ってきました。

しかし跡継ぎがなく、ご先祖さまのご供養ができなくなってしまった場合に、お寺が代行して供養をしていくことを「永代供養」と呼びます。

ある一定のお布施を収めて永代供養を依頼することがほとんどです。

寺院は責任を持って日々のお勤め際に、永代供養のための仏事をおこないます。

Q 仏教徒ではないけど永代供養は必要?

 

人には死が2回訪れます。

1つ目は肉体の死。

そして2つ目は存在の死です。

たとえ肉体が滅んでも、娑婆の世界で生きている我々がその霊位のことを思い出してあげれば「存在」は生き続けます。

誰もが供養せず、忘れられた存在となってしまったら2回目の死が訪れます

永代供養により、その霊位の「存在」はお寺が続く限り不滅となります。

Q 納骨堂などの永代供養とは?

様々なお寺では永代供養の為のお墓や納骨堂で永代供養を提供しています。

一般的には骨壷でご遺骨をお預かりして、永代供養墓や納骨堂で一定期間供養して、期間をすぎると骨壷からご遺骨をだして特定の場所に埋葬(合葬)します。

骨壷の状態で永代にわたりご供養するのではなく、期間を定めて埋葬されるのが一般的な「永代供養」です。

Q 合葬とは何ですか?

様々なご霊位のご遺骨を特定の埋葬地に埋めることを合葬といいます。

埋葬することによりご遺骨は土へ還ることができます。

永代供養のほとんどは、一定の期間は骨壷の状態で保管をし、期間を過ぎたら合葬します。

Q 永代供養料の費用がお寺によって高額だったり格安だったりしますがなぜですか?

住職によってお寺の運営方法は様々です。

設備投資に費用がかかっているため永代供養の費用が高いお寺もあれば、多くの方が利用できるようにと永代供養の費用を下げているお寺もあります。

しかし永代供養の費用によってそのお寺の良し悪しはわかりません。

一般的には永代供養の費用が低いお寺が選ばれますが、費用が低い代わりに様々な寄付を請求される場合もあり、度々トラブルになることもあります。

トラブルにならないよう、しっかりと調べて住職の運営方法に納得だできる永代供養墓を選びましょう。

Q 永代供養料が無料なお寺がネット上にありますが?

永代供養の費用や納骨・埋葬の費用が無料のお寺があります。

しかしお寺は「宗教法人」である以上、法人を運営するための資金は必ず必要となります。

そのため「無料」で仏事を提供することは、宗教法人にとってはとても難しいことでございます。

永代供養や納骨・埋葬料が無料だとしても、思いもしなかったところで費用等が発生しトラブルとなることは多いです。

または費用が発生しなくても「今後の葬儀や仏事はそのお寺でしかできない」などの縛りがある場合もあります。

トラブルにならないよう「無料」を謳う仏事サービスに関しては事前によく調べることをお勧めします。

永代供養

お布施に関連する
質問集

Q お布施とは?

仏教徒の修行の中に「六波羅蜜」という修行があります。

「布施」とはこの六波羅蜜の修行法の一つで「他に施す」ことを指します。

一般的には「お布施」は「お寺にお金を支払う」イメージが強いと思いますが、もともとお寺に対してのお布施はお寺の手伝いをしたり、お寺で学んだことを広めることを指していました。

しかし近年になり、仕事のためお寺の手伝い等ができなくなってしまったため「このお金をお寺のために使ってください」とお布施をお金で納めるようになったのが「お布施=お金」の始まりです。

お寺からしても「宗教法人」という組織を運営していくためには資金が必要となりますので、お金で頂くお布施はお寺にとってはとても大切で有り難い「施し」となります。

Q お布施の相場がわかりません?

お布施は「修行」です。

例えば、健康な人と膝が悪い人が修行をしたとしましょう。

健康な人は30分ぐらいの正座はできるかもしれませんが、膝が悪い人は5分も正座ができないでしょう。

そのため両者の正座での修行時間は異なります。

健康な人にとっては5分の正座修行は簡単すぎて修行にはなりません。

膝が悪い人にとっては30分の正座修行は耐え難く、これも修行にはなりません。

お布施も同じです。

ご自身の修行になるよう、ご自身でお布施の料を決めなければいけません。

Q お葬式の際の戒名料はなぜ高額なのですか?

一般的には「戒名料」というものは存在せず、戒名の授与だけではなくお葬式全ての仏事のお布施がお葬式のお布施となります。

本来ならばお寺のお手伝い、法要のお勤め、墓参り、先祖のご供養などの「修行」やお寺・仏教への貢献度により、菩提寺が故人に戒名(日蓮宗では法号)を授与します。

しかし、近年では仕事等によりお寺のお手伝いや行事に参列することができなくなったため「故人は生前お寺のお手伝いができなかったので、せめてこちらのお布施をお寺のために使ってください」という思いから、お葬式のお布施をお金で納めるようになりました。

お葬式のお布施に関しては、その内容はお寺によって様々ですので、直接菩提寺の住職に聞かれるといいと思います。

インターネットで見かける「◯◯院◯◯◯◯居士は◯◯円」のように、戒名を商品のように扱っている葬儀社等は本義から外れています。

おふせ

仏事に関連する
質問集

Q 法事はしないといけませんか?

本来、亡くなった方のご供養は毎日行うものです。

しかし、仕事等でなかなかそれができない場合もあります。

そのため、お寺の檀家の場合は菩提寺が責任を持って毎日ご供養ををしています。

 

そして1周忌や3回忌などの年忌法要には身内が集まり亡くなった方のご供養をします。

 

年忌法要は期間を定めることによってご供養の目安になります。

ご先祖さまにとったら、やはり子孫が供養してくれるのが一番嬉しいですからね。

Q 年忌法要を忘れてしまったのですが、過ぎた後でも年忌法要を行っても問題りませんか?

上記でも説明させて頂きましたが、本来ならば御供養は毎日行うものです。

 

年忌法要はあくまでも目安であって、法事はいつ行ってもいいものです。

 

本来ならば忘れてはいけませんが、特定の年忌法要が過ぎてしまった場合は、その次の年の祥月命日の法事をされてもいいと思います。

Q 仕事・または体調不良で年忌法要を行うことができません?

お寺にもよりますが、様々な理由で年忌法要ができない場合は、お寺に法事を代行してもらい、後日そのお布施をお寺に納めるといいと思います。

Q お墓参りの際にお布施は必要ですか?

お寺にもよりますが、一般的にはお墓参りの際「付け届け」と呼ばれる少額のお布施を収める文化がお寺にはあります。

「いつもご先祖さまの御供養ありがとうございます」という思いで千円〜3千円ほどの付け届けを寺院窓口で納めます。

もちろんお布施でございますので、お墓参りの際に必ず付け届けを収める義務はありません。

 

お墓参りの際は雑談がてらお寺の窓口まで来ていただけると住職も喜びます。

Q 年忌法要のお布施はどれほどですか?

「お布施に関連する質問集」でもご説明しましたが、お布施は「修行」のため決まった金額はありません。

お寺が「お布施はお気持ちで」というのも、そのような理由があります。

関東では年忌法要の相場が3万円と言われていますが、これも「3万円では高すぎる」と思う人もいれば「3万円は安すぎる」と思う人もいて人それぞれです。

「辛くなくて修行にならない」「辛すぎて修行にならない」このどちらも修行にはなりません。

ちょうどいい「真ん中」があなたのお布施の目安になります。

「お布施が少ないから法事はやらない」という僧侶はいません。

Q お葬式のあとの初七日法要や四十九日法要とは?

死後、人は49日間の旅にでます。

その旅の途中、故人の「行き先」を決める裁判が7回行われると言われています。

故人はその裁判を新しい名前(法号)で受けることとなります。

生前どのような人生を送ったかは、菩提寺の住職がお葬式の時に読み上げて棺の中に入れる「引導文」に書かれています。

この裁判は故人の「自力」だけではなく、残した家族や友人の「故人の成仏を願う想い」という「他力」も必要となります。

一般的には初七日はお葬式の日に行われることが多いです。

初七日以降の7日ごとの法要は、菩提寺の住職が代行にて行う場合が多いです。

四十九日当日は故人の行き先が決まる大切な日となりますので、遺族や友人が菩提寺に集まり住職と共に法要を行います。

生前の修行、さらには死後の遺族の修行によって故人は成仏(仏様になる)します。

一般的にはこの四十九日にご遺骨をお墓に納めます。

Q 位牌は必要ですか?

死後、まずは「白木の位牌」と呼ばれる仮の位牌を用意します。

生前から位牌を用意するのは縁起が悪いということで、昔はそこら辺に落ちていた木材を仮の位牌として使用していた名残です。

49日間の間に、「本位牌」を用意して四十九日に菩提寺にて本位牌を「開眼(魂入れ)」するのが一般的です。

位牌は故人の魂の憑代となるので仏教徒は用意されたほうがいいと思いますが、宗派によっては用意をしません。

菩提寺がある場合は住職に相談されるといいです。

Q どのような位牌がいいのですか?

昔ながらの黒塗り金字の位牌もあれば、最近ではモダンなスタイルの位牌もあります。

木材でできたものからガラスでできたもの、大きいものから小さなものまで素材やサイズも様々です。

宗派や菩提寺の住職によって認められない位牌もありますので、まずは菩提寺の住職に相談してみましょう。

重要なのは、菩提寺の住職がその位牌を「開眼(魂入れ)」することです。

「開眼」しなければその位牌はただのネームプレートです。

開眼をすることによって、その位牌は仏具となり魂の憑代になります。

位牌はインターネットでも購入できますが、購入後は必ず菩提寺または近隣のお寺で開眼をしてもらいましょう。

Q 動物は成仏できるのですか?

日蓮宗が読み上げるお釈迦様の教え「妙法蓮華経(法華経)」の第12章には、あらゆる命が成仏する可能性が解かれています。

日蓮宗寺院では動物の成仏のために法華経を読み上げ供養をしています。

宗派によって信仰する経典が違うため、動物の成仏を願う場合は法華経を読み上げる宗派に依頼するといいでしょう。

Q 数珠が欲しいのですが?

数珠は供養のため、そして修行のための「法具」となります。

仏具店やインターネットで購入できますが、購入された数珠はその時点ではただの「ビーズ」です。

数珠は「開眼」することによって、ただのビーズから「あなたを守る法具」となります。

菩提寺があれば、菩提寺住職に開眼を依頼しましょう。

菩提寺がなく、「不動明王」や「観音様」など特定の神様を信仰されている場合は​、その神様を祀っているお寺で開眼してもらいましょう。

Q 故人の所有物などをお焚き上げしていただけますか?

仏事の一つである「お焚き上げ」は、一般的には「開眼」されたものに対して行う仏事です

開眼された「お守り」「位牌」「数珠」などを「閉眼」してから燃やします。

そのため故人の写真や所有物など「開眼」されていないものを「お焚き上げ」するのは本義からは外れてはいるのですが、「ものには念が籠る」場合があるため、お寺によってはお焚き上げをする場合もあります。

しかし不要だからといって、まるで粗大ゴミを出すかのように何でもかんでもお寺にお焚き上げを依頼するのは間違えています。

Q 仏壇を処分する方法は?

一般的には仏壇購入時に菩提寺などで仏壇を「開眼」していると思います。

そのため仏壇を処分する場合は、まず仏壇を閉眼する必要があります。

必ず菩提寺、または同じ宗派のお寺に閉眼法要を依頼しましょう。

ほとんどの場合は自宅まで来ていただいて閉眼法要をしてもらいます。

小さなものならばお寺でお焚き上げはできるのですが、「仏壇」など大きなものはお寺でお焚き上げができないことが多いため、仏壇のお焚き上げは、その仏壇を購入した仏具店に依頼します。

仏具店や仏壇の大きさにもよりますが費用は1〜5万円ほどとなります。

Q 跡継ぎがいないので位牌をお焚き上げしたいのですが、その場合ご先祖さまは消滅してしまうのですか?

位牌やお墓には故人の魂が込められているとよく言われますが、位牌やお墓はあくまでも「あちらの世界」と「こちらの世界」を繋げる「扉」のようなものです。

菩提寺住職が位牌やお墓を開眼することによって、その位牌やお墓の扉を開かれるとご理解ください。

法事などで、まずはその位牌やお墓に各霊位をお招き(勧請)します。

そのため、位牌やお墓が亡くなったとしても、扉が無くなっただけでご先祖さまが消滅するわけではありません。

Q 菩提寺はなく家に仏壇があります。妙輪寺の「オンライン法事」をした場合、ちゃんと先祖供養ができるのでしょうか?

法事の際、ご先祖様等の各霊位を妙輪寺の本堂へお招き(勧請)します

そのため、ご自宅に仏壇があろうと、ご遺骨が霊園にあろうと法事の際は妙輪寺の本堂へお招きしてご供養をさせて頂いています。

Q インターネットで仏像を購入しましたがご利益ありますか?

墓石、位牌、仏像、お守りなどはそれらを製作した時点ではただの「もの」です。

 

例えば僧侶が開眼をしながら自ら製作した仏像でなかぎり、それは神様の形をした木材でできたただの「置き物」です。

 

そこにお寺で「開眼」することによって魂が宿ります。

 

まさにお寺の本堂に安置されている仏像と同等のものとなります。

 

しかし決して神様の魂をその仏像に封じ込めているわけではありません。

 

「開眼」とは、あちらの世界とこちらの世界の扉を「開ける」仏事のことを指し、開眼されたものはあちらの世界へ続く「扉」になります。

 

例えば、仏像を開眼することによって、神様が開眼された仏像へ降りてくるというイメージです。

 

特定の神様を拝まれたいのでしたら、その仏像にその神様が降りられるように開眼されないといけません。

開眼をご希望の場合は菩提寺がある方は菩提寺へ、または菩提寺がなければ開眼ができるお寺へ依頼をしてください。

檀家以外の仏具の開眼を断るお寺も多いため、まずは来寺の前に電話等で開眼が可能か聞いてください。

特定の神様を信仰されている場合は、その神様を勧請しているお寺に依頼をしましょう。

開眼の際は、必ず開眼法要に参列をして、僧侶とともに手を合わせてください。

依頼主である願主の心願を開眼法要時に祈願することによって(例えば家内安全)、その仏像に宿った神様に宿って頂いた目的を伝えることができます。

 

最後に仏像の下面または背面に開眼の証と開眼印を押してもらいます。

 

これは開眼の証となりますので、必ずご依頼された僧侶に書いてもらいましょう。

 

開眼のためのお布施に決まった額はありません。

 

ご依頼されたお寺からお布施の額を提示されない場合は、一般的な法事と同額を収めるといいと思います。

Q お寺で祈願をしてもらいましたが、願いは叶いますか?

まず祈願をされる際に必要なのは「感応道交」の想いです。

 

「感応道交」とは願いが叶う様に自ら精進する力と、神仏がその願いを叶える力が合わさることです。

祈願は「受ける」だけでは成就しません。

諸天善神はあなたを助けたいという「慈悲の心」であなたの力になってくれます。

同時に「この願いを絶対に叶える!」というあなたの強い精進も必要となります。

この2つの力が合わさること「感応道交」の力で願いが叶うのです。

身体健全の祈願後に暴飲暴食をしてしまったら、その願いは叶いません。

祈願を受けた後は、「〇〇の祈願を受けたから自分自身もその願いが叶う様に頑張らないと」という精進の心が心願成就につながります。

ご祈願というのは、あなたに精進の心を芽生えさせる一つのきっかけなのです。

 

Q お盆の「棚経」とはなんですか?

 

​お盆の棚経(たなぎょう)は、日本の仏教においてお盆の期間中に檀信徒のご自宅へ訪問し、ご先祖様の供養を行う法要のことです。

 

日本では古来からお盆の期間中にご先祖様が帰ってくると言われています。そこで帰ってきてくれているご先祖様を供養するためにお坊さんがご自宅へお伺いする行事です。

 

一般的には5〜10分ぐらいのお経となります。

Q お盆・棚経の期間は?

地域性があり、都内は7月13〜16日、それ以外は8月13〜16日の場合が多いです。

お寺によっては、お盆の期間中に棚経を周りきれないためお盆前から棚経を始める場合があります。

 

Q 菩提寺はありませんが、棚経に来ていただくことは可能ですか?

 

​様々な理由で棚経を行っていないお寺もあるため、ご自宅の近くのお寺に相談されるといいと思います。

妙輪寺は檀信徒ではない方々の棚経も行っています。

Q 棚経に来てもらう日時を指定できますか?

対応できるかはそのお寺によります。

多くのお寺では「◯日は◯◯地域」のように日によって周る地域を決めている場合が多いため、希望の日時にお伺いできない場合があります。

Q 菩提寺から指定された日時が留守な場合は?

菩提寺に連絡して日程が変更できるか・または変更できないならば、その年の棚経を辞退できるか相談されるといいです。

妙輪寺ではそのような方々のために、お寺に来ていただいて合同で棚経を行う「本堂棚経」という行事をお盆期間中数回開催しています。

 

Q 棚経のお布施はどれぐらいなのでしょうか?

 

​「お布施は修行」なため、決まった額はありません。

 

さらには棚経は地域性があるため明言できませんが、関東では三千円・五千円・一万円の場合が多いと思います。

 

不安な方は遠慮なくお坊さんに相談されるといいと思います。

Q 棚経でお坊さんにお茶・お菓子は必要ですか?

 

​全てのご自宅でお茶を頂いてしまうとトイレが近くなってしまうため、お茶を辞退されるお坊さんもいますし、むしろお茶を頂きたいお坊さんもいます。

 

妙輪寺の住職はトイレが近くなってしまうためお茶は辞退しています。

お茶等が必要・不要かは菩提寺に相談されるといいと思います。

 

Q 棚経中、お坊さんに色々と相談してもいいですか?

 

過密なスケジュールで棚経を周っているお坊さんはあまり長居できる時間がないため、違う機会に相談されるといいと思います。

Q お坊さんに手土産は必要ですか?

お坊さんの移動手段は徒歩、自転車、原付バイク、車等です。

徒歩や自転車の場合は手土産を運ぶのが困難となるため、大きな手土産の場合は棚経中に渡さずに菩提寺へ届けた方がいいと思います。

Q 棚経の飾り付けは?

 

精霊棚の飾り付けに関しましては地域性がとても強いため菩提寺に相談されるのが一番だと思います。

一般的には、仏壇以外のところに3段ほどの棚を用意し、ナスで作った牛やキュウリでつくった馬をお供えします。

ご先祖様に早く帰ってきてもらいたいのでキュウリの馬を用意し、ゆっくり帰って頂きたいのでナスの牛をお供えしますが、これも地域によって様々です。


 

仏事

ご朱印に関連する
質問集

Q ご朱印とは?

ご朱印は寺社への参拝の証として、住職・神主がご朱印帳へその寺社の朱印(スタンプ)を押印する「修行の記録」です。

仏教では成仏のために死後、この「修行の証」をもって冥土の旅へ旅立ちます。

そのため、生前集めたご朱印帳を棺の中へ納めます。

Q ご朱印はどれほど集めればいいのですか?

修行は一度行っただけでは足りません。

妙輪寺では、何度も修行をして頂くため、多くのご朱印の種類を準備させて頂いています。

Q 妙輪寺のご朱印の特徴は?

妙輪寺ではご朱印帳に仏画を書かせて頂いています。

仏画師でもあった先代住職「慈教院日森」上人が、平成初期からご朱印帳に仏画を書いていたところから妙輪寺の「仏画ご朱印」は始まりました。

ご朱印は書いただけでは「ただのイラスト」です。

妙輪寺では書かせて頂いたご朱印を必ず開眼(魂入れ)します。

例えば毘沙門天の仏画を書かせて頂きましたら、開眼をして毘沙門天の魂をそのご朱印へ込めます。

開眼することでそのご朱印はあなたを守る「お守り」となります。

Q なぜご朱印なのに絵を書くのですか?

妙輪寺の「仏画ご朱印」は先代住職の時代から始まりました。

一般的にはご朱印は、寺院名・お経を書きお寺の朱印を押印します。

妙輪寺では様々な諸天善神の仏画を書かせて頂いています。

諸天善神の仏画を書いて、その諸天善神の魂を込めるため開眼することにより、そのご朱印はあなたのお守りとなります。

さらには、書かせて頂いた諸天善神のお話や説明することで、妙輪寺は仏教の布教をしています。

Q 妙輪寺のご朱印の授与方法は?

妙輪寺のご朱印の授与方法は以下の4つです。

①「妙輪寺アンバサダーのための写経会」参加者

②受付の書置きのご朱印授与

③オンライン受付での郵送でのご朱印授与

 

④対応日にご来寺でのご朱印授与

 

①の場合は妙輪寺アンバサダー登録後にご予約ください。

②の場合は、予約は不要ですので、直接妙輪寺受付へお越しください。法務によりご対応できない場合もあります。

③の場合はホームページからオンライン受付をお願い致します。

 

④はお坊さんのたまご(沙弥)による「たまご御朱印」となります。詳しくはこちら

ご朱印

妙輪寺に関連する
質問集

Q 妙輪寺の歴史は?

700年以上の歴史があるお寺です。

なぜ700年以上と曖昧なのかと言いますと、もともと妙輪寺は700年前まで真言宗のお寺で日輪聖人により日蓮宗に改宗されました。

 

日蓮宗時代の700年間の記録はありますが、それ以前の記録がないため“700年以上”と曖昧になっています。

Q 日輪聖人とは?

日蓮宗の宗祖、日蓮聖人の孫弟子にあたり、日蓮聖人の直弟子である六老僧「日像聖人」の弟です。

1356年、大磯の地に来られて真言宗であったお寺の住職と法論をし、お寺を日輪聖人へ献上し日蓮宗に改宗されたと伝わっています。

妙輪寺は日輪聖人の本尊を伝えている唯一の寺院です。 

Q 妙輪寺はどのようなお寺?

先代住職「慈教院日森」上人は、海外布教のためアメリカのお寺で布教を行っていました。

そのため現住職はアメリカ育ちです。

このような歴史があるため、先代の時代から妙輪寺は若干・・・アメリカナイズされた、他のお寺とは一味違うお寺となりました。

もともと日蓮宗は「今を生きている人」をとても大切にしている宗派です。

さらにはアメリカでは、多くの檀家・信者は「自分の生活をより良くするため」にお寺に通います。

このようなことから、妙輪寺は「今生きている人たち」のために特化したお寺といえましょう。

ご来寺するたびにワクワクするようなお寺作りを心掛けています。

Q 妙輪寺では仏事以外でどのようなものを提供している?

先代住職は東洋医学の専門家で、現住職は西洋医学の専門家です。

そのため、とにかく「健康で長生き」を妙輪寺の一つのテーマとしています。

健康維持のための各種運動・体操教室や境内の医療施設で檀信徒だけではなく、地域住民の健康をサポートさせて頂いています。

Q 妙輪寺の信者になりたいのですが?

「自分は妙輪寺の信者だ」と思われた方は全員、妙輪寺の信者様です。

特に登録等やしなければならない義務等もありません。

ご要望がありましたらお寺の会報「妙輪寺寺報」を年4回お送りさせて頂きます。

Q 妙輪寺の住職にお会いできますか?

妙輪寺の現住職は現役の医療従事者のため、お寺を留守にすることが多く、ご予約なしでお会いすることはなかなかできません。

お問い合わせからのご連絡は必ず目を通していますので、まずはご連絡下さい。

妙輪寺

その他の
質問集

Q 今の菩提寺が合わないため他の菩提寺へ変えることはできますか?

菩提寺を変えるというのは、家の引っ越しのように簡単なものではございません。

墓石を撤去し、新たにお墓を建てるには多額の費用もかかります。

 

遺骨を移動するには様々な行政手続きも必要となります。

 

今の菩提寺が合わない理由を、菩提寺の住職にしっかりと説明をして改善して頂けるか、まずはそこから考えてみてはいかがでしょうか。

合わない理由が、住職との行違いという場合もあるかもしれません。

しっかりと住職と話し合って、それでも納得ができないようでしたら離檀されるといいでしょう。

Q お寺や僧侶は非課税なのですか?

宗教法人は収入源によっては税金がかかりませんが、全てが非課税というわけではありません。

例えば、妙輪寺が行なっている宗教儀礼とは関係ない健康のための事業やペットの為の仏事等の「収益事業」に関しては税金を納める必要があります。

さらには僧侶がお寺から給料を頂く場合は、当然ながら所得税を納める必要があります。

 

「坊主丸儲け」と世間ではよく言われていますが、多くの住職は兼業で、お寺以外の仕事をしながらお寺を支えています。

Q 長男がお墓を継いでいますが、次男家族がそのお墓に入ることはできますか?

これはお寺によって答えは様々です。

次男家族もお墓を持つように言われることもあれば、長男家族のお墓に入れる場合もあります。

まずは菩提寺の住職に相談してみましょう。

Q 仏教徒ではなく、とくに仏教を信仰していないのですが成仏はできますか?

成仏できません。

仏教徒にとって成仏(仏になる)ことはゴールの一つです。

いつか野球選手になりたいと思っていても、野球の練習をしなければ野球選手になることはできません。

仏教徒は生前、成仏するために様々な修行をします。

お寺のお手伝い、お墓参り、ご先祖さまの御供養など。

「成仏」はそのような修行の「結果」です。

しかし、成仏には自力だけではなく他力も必要となります。

死後49日の間は遺族と菩提寺住職が故人の成仏を祈りお勤めをします。

成仏にはこのような「故人を成仏させてください」という強い想いも必要となります。

自分だけではなく、残した遺族等もしっかりと修行した結果「成仏」というゴールが訪れます。

生前とくに修行せず、死後49日の間だれもあなたの成仏を祈っていないのならば残念ながら成仏できる要素はありません。

Q 仏教徒ではなく、お葬式のときに葬儀社にお願いして僧侶にお経をあげてもらいましたが、これだけで成仏できますか?

僧侶がお葬式でお経を読んだだけでは成仏できないと考えます。

成仏のためには、生前の修行だけではなく、死後49日間の遺族・僧侶のお勤めも必要となるからです。

 

お葬式の時のみの「形だけの仏事」だけでは修行にはなりません。

Q 仏教徒で菩提寺もあり生前しっかりと修行をしましたが、お葬式はしませんでした。成仏できますか?

成仏できないと考えます。

 

お葬式は大切な「成仏のための儀式」です。

49日の旅を成満するために必要な「法号」や「引導文」は葬儀中に菩提寺の住職から授与されます。

生前しっかりと修行していても、お葬式をしなければ49日間の旅を進むことができません。

海外旅行へ行くためにしっかりと貯金をしたけれども、飛行機や船の予約をしない限り海外へ行くことはとても困難です。

それと同じで、しっかりと修行をしたのに「成仏に必要な準備」ができていなければ、「成仏」という目標へ到達することはできません。

Q どうしたら僧侶になれますか?

僧侶は、その宗派の宗祖の教えを広めたいから修行をし、その結果として僧侶となります。

そのため「僧侶になりたいから修行をする」という考えは本義とは異なります。

まずは僧侶になりたいと思う前に、仏教を学び様々な宗派について研究し、どのような教えを広めたいか、というところから始めましょう。

日本には様々な仏教宗派があり、僧侶の資格を取得する方法も様々です。

教育機関で学んだだけで僧侶の資格を取得できる宗派もあれば、厳しい修行を成満しなければ僧侶の資格を得ることができない宗派もあります。

Q どうしたら日蓮宗の僧侶になれますか?

まず師僧となる方を探すところから始まります。

僧侶になるまでの各種手続きは師僧が行うため、師僧なしでは僧侶になることはできません。

日蓮宗の僧侶になるための流れは以下の通りです。

① 得度:出家の儀式です。通常は師僧のお寺で行います。

② 度牒: 千葉にある日蓮宗大本山「清澄寺」にて一泊二日で行われる儀式に師僧と参列します。

 

③ 学問:立正大学または身延山大学に通学して僧階科目を履修します。

④ 読経考査:各管区で開催されるお経の試験に合格する必要があります。

⑤ 僧道林:4泊5日の修行となります。

③④⑤の順番は決まっていません。

③の大学への通学は、身延山大学で行われる検定試験に合格できれば免除されます。

④の読経考査と⑤の僧道林は宗門が定めた機関で修行と教育を一定期間受けた者は免除されます。

⑥信行道場:山梨県身延山の「信行道場」での35日間の修行を行います。

上記の内容が全て終われば日蓮宗僧侶としてのスタートラインに立つことができます。

Q 定年退職後、日蓮宗の僧侶を目指せますか?

多くの修行僧は二十代のため、自分の子供または孫世代と一緒に修行をすることとなります。

体力面でかなりのハンデがありますが、60代の方でも修行を終えられる方はいます。

 

修行中、1〜2時間連続で正座をすることが多いため、少なくても1時間はじっと正座ができなければ修行を成満することはできません。

Q 戒名は必要なのですか?

人は死後49日の間に「成仏」するための旅にでます。

「成仏」とは仏になることです。

その準備の一つが「戒名(日蓮宗では法号)」です。

この戒名は菩提寺の住職が、故人の人生を鑑み経典などから文字を選び授与します。

「戒名」は故人の生前の「修行の結果」を表す必要があります。

そのため「戒名ではなく俗名がいい」「自分で戒名を決めたい」「インターネットで戒名が買った」というのは本義からはずれています。

「戒名」が必要・不要は人それぞれですが、仏教を信仰している仏教徒は、成仏のため「戒名」を授与されるべきだと考えます。

その他
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