お布施のキャッシュレス化
先日、衝撃的なニュースをテレビでみました。
「○○寺、お賽銭にキャッシュレス」
お賽銭箱の横にキャッシュレス端末。参拝者は手を合わせて「ピッ!」
とうとう来たかーと思いました。
中国ではキャッシュレスお賽銭はそこそこ広まりつつありますが、まさかここ日本でも。
やはり坊さんからしたら、さすがにお布施のキャッシュレスは・・・と思ってしまうんですが、これも時代の流れでしょうか。
数十年後は、お布施のキャッシュレスが当たり前になって「昔はお布施は現金で納めてたんだよ」って孫に伝える時代がくるのでしょうか。
しかもお布施をキャッシュレスで払ってポイントももらってしまう、など・・・・
先日、自坊の役員会議でのエピソード。
自坊では数年前からホームページ・スマホ・メール・SNSなどから法事の予約ができるシステムを作りました。
その時の話。
30代の役員「住職!ネットで法事の予約がとれるのは便利ですね!」
60代の役員「ばかやろう!お寺さんにネットで法事の予約をするなんて失礼だ!俺は必ず電話をして予約してるぞ!」
80代の役員「ばかたれ!お寺さんに電話で法事の予約をすることが失礼だ!俺は直接お寺に行って法事の予約をするぞ」
とても勉強になるワンシーンでした。
こうみるとお寺のシステムって時代時代でどんどん変わっていくんですね。これを進化とよぶか退化とよぶか。
けど間違いなく、お寺にまつわる今の常識はどんどん変化していきます。まぁそれが時代に合わせて柔軟に変化してきた大乗仏教のいいところなのかもしれません。
そう考えると、「お布施のキャッシュレス化」なんてとんでもない!と言ってる間に、多くの寺院はどんどんキャッシュレス化を導入していくでしょう。
キャッシュレスの導入は、実はそんなに難しくはないんです。
「キャッシュレス導入」でネット検索すればすぐでてきます。
キャッシュレス決済端末を無料で配布しているところもありますし。
もちろんキャッシュレスを導入すると、売り上げから手数料が引かれるデメリットはありますが、利用者の利便性を高めてくれるメリットも大きいです。
キャッシュレスお布施化・・・・当たり前になる時代はもうすぐそこです。
寺院革命代表 熊澤