あなたのお寺の売りは?
最終更新: 2020年2月21日
あなたのお寺の“売り”はなんですか?
とお坊さんに聞くと「え??? えーと・・本堂が広くて・・」とか、「うーん・・・○○法要をやってるところかなー」のように、反応がイマイチ。
お寺をアピールしたい、宣伝したい、多くの方々に来てもらいたいって思いはみんな一緒だと思うのですが、お寺の売りがなにかと聞くとみなさんどことなく白目になります。
けどそれって何を売っていいのかわからない営業マンと同じじゃないでしょうか?
様々なお寺のホームページを見ると、9割ぐらいのホームページは内容は似たようなもんです。「お寺の歴史」「法要の案内」「お墓の案内」「アクセス」のような感じですね。
どこのページも似たようなもんなのでユーザーからしたら、このお寺は何をアピールしたいのかがわかりませんよね。
「けどホームページでお墓も法要も全部アピールしたいんだよ!」って言われてしまいそうですが・・・そのお寺の“売り”がみえてこないホームページはどこかボヤけていて味気もないです。どのお寺も同じように見えてしまいます。
あれやこれやと、お寺がやっていることを一通りホームページに載せちゃうと全てがボヤけて広告効果が下がります。まさに幕内弁当です。良くも悪くもない、普通のお弁当、いちおう一通りのものは入ってるお弁当、みたいになっちゃいます。
他のお寺にはない“売り”をつくってそれをホームページでアピールしたほうが広告効果は高いんです。
「うちの寺は歴史的にあまり“売り”になるようなもんはないんだよなー」という方。ならば今それをつくればいいじゃないですか。
例えば、薬師如来を祀っているお寺があったとしましょう。薬師如来と関連付けて、医学系のなんらかしらとコラボさせてそれを“売り”にするってのはどうでしょうか?
〜医学部合格祈願の寺 ○○寺〜
キャッチコピー
「薬師如来があなたの医学部受験を見守ります」
コンテンツ
・医学部受験生に的を絞った合格祈願
・薬師如来に祈願した受験に必要な文房具
・医学部予備校とコラボして、お寺で勉強合宿
医学部受験じゃなくて、医師免許合格祈願でもいいですね。
このようにいっそのこと「医学部」っての“売り”にしてしまうとか。
「そんなに絞っちゃったら参拝者が少なくなっちゃうよ」とお思いの方、全国の医学部志願者の数を知ってますか?16万人ですって。その方々が全国から祈願に来れば大忙しでは?まぁそうなるにはしっかりとしたアピール手段が必要ですが・・・「医学部合格祈願をしたエンピツ 全国発送」でもいいですね。
大黒様を祀っているお寺の場合は・・・大黒様は商売繁盛や金運のご利益があると言われていますが、そのままでアピールしても他のお寺と変わりません。なので商売繁盛や金運に関連つけて「株価上昇祈願」や「自営業繁盛祈願」のようにターゲットを絞ったほうがいいです。
「けどお寺の“売り”を一つに絞るには勇気が・・・」という方。方法はあります。
まず、メインとなるお寺のホームページをつくります。そのホームページにはアピールしたいことを全部載せてもらってもかまいません。そして、そのメインのホームページとはまったく別に、その“売り”を前面に出したホームページを作ってください。
○○寺公式ページ
コンテンツ:「お寺の歴史」「祈願」「祈祷」「法事」「葬式」「お墓」「ペット墓」「アクセス」
のようなメインとなるページは内容満載でもいいですが、
ペット墓専門 ○○寺公式ページ
コンテンツ「ペット墓」
のように“売り”を前面にだしたページも別に作っとけばいいんです。

ちなみに今の時代ペットのお墓はどこにでもあるので、ここも絞るといいかもしれません。
チワワの墓専門 ○○寺公式ページ
ってな感じで。
そしてお寺でチワワ関連のイベントとかするのも“売り”になりそうですね。
とにかく、誰かに「あなたのお寺の“売り”は?」と聞かれたら即答できるような“売り”をつくりましょう!
寺院革命代表 熊澤