「限定品」のちから
最終更新: 2020年2月22日
「期間限定で○○を3個ご用意しました!」
ほしくなくても手を伸ばしそうですよね。
我々はこの「限定品」に弱い生き物です。
この「期間限定」とかってのはどこにでもあるキャッチコピーです。
食べ物、美容、サービス・・・何にでもこの「限定品」というビジネスモデルが当てはまります。

上手にやらないと批判されますが、上手にやればこれほど強力なキャッチコピーはありません。だって、今を逃したら手に入らないんですもん。
ただ「期間限定」っていうと、それはただのケチです。限定品には限定しなければならないしっかりとした理由が必要です。その理由がしっかりしているから「限定品」が成り立つんです。
「当店自慢の美容クリーム、期間限定で毎日5つご用意します」
「当店自慢の美容クリーム、注文がとても多く毎日5つしかご用意できません」
前者はただのケチ、後者のほうが納得ですよね。
例えば・・・・我が「寺院革命」。
時々、寺院コンサルティングを月○○回に限定しています。これもある意味限定品ビジネスモデル。
まぁ、実のところ私がなかなかタイトで動けないので、ご依頼頂いてもお断りすることが多く限定しているのですが、限定したら今まで以上にご依頼が来るように・・・^^;
さて、ではこの「期間限定」ビジネスモデル。お寺のシステムにマッチするのでしょうか?
さすがに「今年は法事を限定で3件します!」や「毎月、お葬式を期間限定で1件やります!」ってのはバカげてますが。
例えば永代供養墓に納める御遺骨を「毎月限定○○霊位」にしてみては。
納骨を迷っている方の背中をポンって押してくれそうなキャッチコピーですよね。
けどただ「限定」にしただけでは、それはただのケチです。
そこにはしっかりとした仏教的な理由が必要です。
ではこんなビジネスモデルはいかがでしょうか?
【○○寺 永代供養墓 毎月5霊位限定 御志納金○○円】
当時院では毎月○○日に○○法要という永代供養墓に納骨されるかたの法要を13時〜17時まで行っています。納骨法要は1霊位1時間となりますので、納骨させていただく御遺骨は毎月5霊位と限定させていただいております。
と聞けば、なんとなく月5霊位という限定も納得できるような。まぁ深く考えると、その法要をもっと増やせばいいじゃんって思われますが。しっかりとした仏教的な理由があれば「○○限定」は成立します。
「お寺なのにそんなビジネスのようにケチケチしたくない!」という方。例えば、御自坊の永代供養墓の毎月の平均納骨数が3霊位だとしたら、5霊位に限定すればいいんです。もともと月平均3霊位なので、5霊位限定にしても、それによって納骨できなかった!って人は少ないですよね。5例霊位限定とすれば、5例霊位に近い納骨数になると思います。
そして「○○限定」のビジネスモデルの究極は・・・・・
提供しない、です。
そうです、もう売らないんです。
みなさんもよく聞かれると思いますが、お菓子とかでちょっとしたブームになって、メーカーが生産量が追いつかないということでその商品の販売を停止するって話。
停止する直前、みんな血まなこになってそのお菓子を探して買いあさります。そしてしばらく在庫がなくなり、3ヶ月後ふたたび発売されるとみんな買いあさる、あれも立派なビジネスモデルなんです。メーカーからしたらシメシメ、我々はメーカーの手のひらでコロコロですね。
発売を停止する、というショッキングなニュースと、無くなってしまうというピンチ、これが人を動かします。
「当時院の納骨堂はご利用者多数のため、○○月をもってしばらく受付を停止させていただきます」
ショッキング&ピンチですよね!
寺院革命代表 熊澤